最近は毎晩のように夢にみる知らないけれど恋仲の人
今日の短歌
生じつつ壊れていくをはかなしと呼ぶならばハカナキハウツクシ
今日の短歌
うちに湧くもろもろのこと溢れ出て世界はそうして結晶する
今日の短歌
上滑りになっているものことごとく集めてそれを自分と名づく
時間との同期を無くした魂が小さく丸まったのが私
それはまるで幽体離脱したように我眺めやる客観という幻
今日の短歌
今日一日に価値ありやと夜毎問う価値なき日などあるはずもなきに
今日の短歌
僕の場合どっちでもいい曲がっても曲がらなくてもスプンごときが

今日の短歌
まっているだけじゃダメだよほしければあるいていってじぶんでつかむ
めのまえにやってくるのはいつだってわたしにとってさいぜんのせかい
今日の短歌
まわりじゅうがとってもゆがんで見えるのはそれはかけてるメガネの問題
万華鏡のぞいて見える世界なら振るたびに違う色の花咲く
今日の短歌
おおぜいの中のひとりに見えるけど本当はぼく世のつくりぬし
あしたって心の中にあるだけで今日が終われば今日がまた来る
今日の短歌
かばう手をおろしてみればみはるかすせきらに咲くや桜花の群れ
