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糸蜻蛉たまさかに留まる川沙を我と違えしこの世なりけり
 
この世の謎を解こうなんて無駄な努力さ実は神様は女だったんだ

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よっぽどの事情があったのだと思う出不精の僕がこの世に来たのは

誰かに会うためだったのだろうかもう会ったのかまだ会ってないのか


会ったとしたらしゃあないやっちゃおうてないならちょっとワクワク

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立ちつくし無音の風に驚きて虚数の林薄墨の空

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娑婆という牢獄にあり無定期の死刑囚のごと生くる我は

かえりみて優柔にして不断の我三歩進まず二歩は下がるか

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凍てつきし西の時空に白銀の玉沈みゆき宝島の朝
 
郵便屋届けし商品券手にして満悦の息子おり宝島の朝

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やっとわかった君の見る青と僕の見る青が同じのわけ
 
みんな馬鹿げたことなんだ鶯は自分の声を遺さない

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猫は自分が一番大切だけど自分が自分をはみ出ているから猫は美しい

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言の葉が音に戻って細胞に溶けてゆくとき僕はわかったと思う

わかるから動くわけじゃない動いてからそのあと僕はわかったと思う

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無理矢理としょうがないとがタッグ組み王座にいすわる僕の過去歴

もっちりのごはんを炊くぞ圧力なべのおもりを少しheavyに回して


短歌って言い足りないから雰囲気が出るただそれだけのことコトバノチカラ

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苦しみの泉この世になかりせば半ばは枯れぬ生まれし甲斐も