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猫の世界に
 
 猫の世界に
 チンピラはいない
 
 彼らは自分の中に
 神がいるのを知っていて
 
 だから決して
 自分を嗤うことがないのだ

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あらたしきページをめくる吾の手に鉛筆はある消しゴムはない

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花はただ美しくさくそれを見て愛でる人など構うことなく

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目の前の結果を求め為すことで見知りもしない桶屋儲かる

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 自分さえ動かそうとする他動詞は雲をつかんで空振りをする
 
「治す」なんておおそれたことは起こらないただものごとは勝手に治る


日に二百回「どうしたらいい?」と聞かれたらほんとに僕はどうしたらいい?                                                

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これでもかこれでもかというほどのきうりの神の大盤振る舞い

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蝉時雨うるさいと聞こえるその時は胸いっぱいの息を吐き出す

百日紅蒼き乙女の紅の色久米の如くにサルスベリ墜つ

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くちびるの寒さいやます森の土にうえて浄めんうたのことのは

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ファックスの感熱紙の文字薄すぎて遠きインドの想いは届かず
 
時たまに思い出すのは今もまだそのインド綿の曼荼羅の上
 
うつ伏せの僕の背中でぺたんこに君の乳房が密着していた
 
交わると見えて空間の直線はほとんど行き違う僕らの如く
 
アラフォーの息子と青い曼荼羅に挟まれて寝る息絶え絶えに
 

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感情を揺さぶる悪魔の甘言も届かぬイワンの人となりたし