繭一つ内より淡く洩れいづる光の羽根の文字は鱗粉
前世の記憶の戻る星月夜犬の姿で眠る黒猫
今日の短歌
今日の短歌
黒猫と朝のあいさつ頭突きしてハシビロコウのように首ふる
今日の短歌
群れて咲く白き躑躅の失せし色は流れて我の胸ぞ染めしか
今日の短歌
悪魔たちの話す言葉に怒る人は同じ言葉で考えている
今日の短歌
一定の圧力がいる胸のうちの思いを言葉にかえて出すには
今日の短歌
黒猫は毎朝用をたす僕と一緒にトイレに入ってくつろぐ
今日の短歌
草木愛でて風水を読み地に遊ぶ100パーセントじぶんのじかん
今日の短歌
じぶんとかじかんはずっと目の奥に言葉をなくして広がっている
今日の短歌
目をつぶる前も後ろもなくなって自分のありかがただあらわれる
わたしとはこの世の中でたったひとりながめることのできない誰か
今日の短歌
命かけてひっつき虫は吾を選びぬ未知なる地こそ根を下ろすべき