いつだって明日死ぬかもわからない明日が来るかもわからないでいる
今日の短歌
年古りて見返す時もあるぞかし凡なる日々のかく懐かしき
今日の短歌
木立ちより揚羽舞い来る運命の風に抗う木の葉の如く
今日の短歌
まっすぐのまなざしでいるものたちをシャワーのようにあびる毎日
今日の短歌
根のばして葉しげらせて草ぐさはニューロンの如自然に溶けおり
人だけがエゴを選んで溶けやらず猫は情けで我に寄り添う
今日の短歌
意味という花の香りを作れても嗅ぐことかなわぬAIの悲劇
今日の短歌
人生に「よっ」とか「はぁ」とか合いの手をテキギに入れるそしたら流れる
今日の短歌
ひとりではできないことが三つある一つはこうして笑みかわすこと
今日の短歌
左側の頭なければこの世がみんな自分になると右脳の野望
今日の短歌
あるように見えて本当はないと知るあなたと私のいのちの垣根