まわりじゅうがとってもゆがんで見えるのはそれはかけてるメガネの問題
万華鏡のぞいて見える世界なら振るたびに違う色の花咲く
今日の短歌
今日の短歌
おおぜいの中のひとりに見えるけど本当はぼく世のつくりぬし
あしたって心の中にあるだけで今日が終われば今日がまた来る
今日の短歌
かばう手をおろしてみればみはるかすせきらに咲くや桜花の群れ

今日の短歌
時が来てタネの私を土にまく神がするのはただそれだけのこと
今日の短歌
生きるのも死ぬのも同じ時の矢と気づきし夜に奥歯抜けけり
今日の短歌
ため込んだ心の中の独り言ことばに出してからっぽにする
そのことば美しい歌にできるなら人の心も汚さずにすむ
今日の短歌
日に一度耳を塞いで目を閉じて言葉失くして湯に浸かりおり
詩詠みはざるで水汲む所作に似て空手で今を掴もうとする
八十路半ばまで少年として生き抜けん彼を範として我生きんとす
今日の短歌
猫はいつも深く深く頬擦りをするこれがこの世で最後のように
今日の短歌
雨のふる音がしているみなそこに沈んだようにまわりじゅうから
今日の短歌
「百尺竿頭進一歩」
内側を覗けばいつもの声がする「out on a limb」手を離しなさい