未来
なぜみんな動かない
なぜみんな固まってしまった
未来がなくなったのだ
あらゆる科学の結晶が
未来を消してしまったのだ
わからないことだらけだった未来に
ついに科学が追いついた
科学が時間という特異点に
アキレスが亀に追いつくように
次の1秒が、次の1時間が、次の朝が
すっかりわかってしまったその途端
何もかもが固まった
誰一人息をすることなく
風の一つもそよがない
ほらこんなに簡単に
ほらこんなに突然に
未来の消えた未来はやってくる
今日の詩
今日の短歌
というわけで今朝はバリカンで散髪ののち自転車でランチにゴーということになりました
今日の短歌
チェシャ猫の月呼ぶ声のことさらに秋深々と濃くなりにけり
今日の詩
ああ
きえてなくなるまで
いきをひそめて
じっとしていたい
やることなすことみんな
あせりから
うまれていたことに
きづいたよる
今日の短歌
栗の下に刈り残してや彼岸花美しとも見え惨しとも見え
今日の詩
自発について
望んでいることを
全部叶えてもらうのと
もうちょっとほしいのにと
強く感じるのと
どっちが次の動きを誘うだろう
叶えてもらうことと
自分で叶えることは
少し違う
今日の短歌
やってみて初めてわかるずっとずっと心を矯めて苦しんでいたこと
今日の短歌
その角を曲がった先の景色など今思うても夢のまた夢
今日の短歌
言葉なくば心に形なきなれどその形にて心縛らる
今日の短歌
息子伴いて週末のウィンドウショッピング彼女でもなきに何故にときめく