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柚子の実の北に僅かの青を残して酷沙に覆われた惑いの星

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にんげんは哀しいねそのようにしか行かれない径を歩く

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こんなにも真白の月の夜に棲むいのちの涯の澄みわたる空

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変えられると思っているのを変えられない運命を変えられるならそれも運命

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どうしよう私は嘘をついているという嘘は本当の嘘

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決めていると思い込んだまま流れていく嵌め絵の世界に嵌まり込んだまま

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今日1日は会う人ごとに歓びの配達人真新しい虹色のカバン背に

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楽園の柱立てたり二人して世の終わりの如く秋晴れの日に

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我が母は糸を使って切りました魔法のようなゆでたまごの花

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気張るほどこんぐらがって世の果てにグリーンカレーの唐辛子ひとつ