きっと天国に帰った時は
きっと天国に帰った時は
ほんとに自分の家にいる様に寛ぐだろう
そこにはよそよそしさのかけらもなく
ほんの少しの疑いも湧いては来ないだろう
なぜこの世が地獄なのか
それはありとあらゆる瞬間に
他人の様な眼差しが忍び込むからだ
自分自身でいることに
どうしてこれほどのエクスキューズが必要なのか
頭の中には言い訳ばかりが詰まっている
きっと天国に帰った時は
飲めない酒をしこたま飲んで
絡む様にピアノマンに
あの歌をせがむだろう
そう、まるで我が家にいる様に
懐かしさと本当の脱力を味わいながら
カウンターに頭を横たえて
よだれを垂らしてニタニタと笑うんだ