今日の短歌

 
 一度ならずと心臓止まりし九十六の父その床に駆けつくればサンキューベリマッチと言う
 

 ユアウェルカムと答えしが顔色伺えば僅かに唇の端上に曲がりぬ
 
 
 息子である我孫の名で呼びしが最後まで分からず嘘か誠か
 
 
 握りあいし右手思いの外力こもりて病状如何に関わらず魂の健やかなる伝わりたり
 

Posted by hasunoza