雨降れば種が芽吹くと言うけれど種をまくから降るとも言える
人の頭は因果律に縛られている。常に出来事の原因と結果を明らかにしたいという根深い欲望だ。おまけに科学的な知識で固まっていて、過去から未来へという一方向的な時間の制約にも洗脳されているので、「雨が降るからその水分を得て、種は芽吹く」と考える。
でも、たしかアメリカインディアンの言葉に「とうもろこしの種をまけば雨がふる」というのがあった。
この春、苗代にお米の種籾を下ろした時、ずっと晴れが続いていてこの先十日も二週間も晴れ続きという予報だった。なので翌日たっぷりと水を撒いてやるつもりで車にジョロを積んでいった。でも、その日の予報はなぜか夜半から雨という風に変わっていた。いい加減なもので1日でガラッと変わるのだ、、、。
そして次の日は大雨になった。それから三、四日ごとに雨が降ってとうとうジョロを使うことはなさそう。
まるで種を下ろしたから雨が降ったようだ。そう考えれば僕は未来を引き寄せたとも言える。
今日の短歌