夕食を終えると毎晩、息子と一緒にワンステージだけビデオゲームをやることにしています。毎日少しずつ進んで最後のボスをやっつけるステージまで進むわけです。
そのゲームはアクションとロールプレイが半分ずつの構成になっていて、アクションゲームは息子一人でもやれるのですが、字が読めないのでロールプレイの部分は僕がヘルプに入って進める感じになります。
問題はゲームの始めにあるステージ選択の部分です。そこにファイルを消すボタンがあって、時々息子が一人でゲームをやろうとして間違ってそのボタンを押してしまうのです。それで次の日にゲームをやろうとするとそれまで進んだステージが全部消えてしまって、またいちばん最初からやる羽目になります。
僕はそれまでの苦労(笑)を思い返して残念至極、しばらくゲームをやる気をなくしてしまいます。
何度もそのボタンは押したらダメだ、と教えているのですが、どうしてもそれが覚えられないのです。
ところがです。意気消沈の僕と対照的に、息子はまた嬉しそうに最初からゲームを始めるのです。
完全な目的志向でゴールを目指すことしか考えていない僕とは違って、息子は目の前にいるお化けを吸い込んでしまうことや消えたドアを探り当てて復活させることに夢中です。
何度でも崩れるたびに積みなおす賽の河原の石はとりどり
今日の短歌