未分類

日に一度耳を塞いで目を閉じて言葉失くして湯に浸かりおり
 
詩詠みはざるで水汲む所作に似て空手で今を掴もうとする
 
八十路半ばまで少年として生き抜けん彼を範として我生きんとす

未分類

猫はいつも深く深く頬擦りをするこれがこの世で最後のように

未分類

 雨のふる音がしているみなそこに沈んだようにまわりじゅうから

未分類

 
「百尺竿頭進一歩」
 
 内側を覗けばいつもの声がする「out on a limb」手を離しなさい

未分類

猫の世界に
 
 猫の世界に
 チンピラはいない
 
 彼らは自分の中に
 神がいるのを知っていて
 
 だから決して
 自分を嗤うことがないのだ

未分類

あらたしきページをめくる吾の手に鉛筆はある消しゴムはない

未分類

花はただ美しくさくそれを見て愛でる人など構うことなく