生乾きの粗朶も始めけぶりて目に滲めどやがて炎となりて消えけん
今日の短歌
心ここにあらぬ様で友と語らいに行く君は人の間にこそ在れ
今日の短歌
リスペクトと言っても所詮人の目を気にする輩の話猫から見れば
今日の短歌
考えないから考えるが生まれることはあっても考えるから考えないは決して生まれない
今日の短歌
誤解していた君のごめんねという最後の言葉を僕も「された」わけじゃない
今日の短歌
いたたまれずに車を走らせる夜ギフトのような信頼がかかっている
今日の短歌
あの山を越えれば別世界という暮らしかたす世界意識持ちて
今日の短歌
ただ一つ小寒い夜の美徳とは気まぐれな猫と親密になれること
神様感謝します今日ひとつ見過ごしてはいけないものを見過ごさずにすみました
今日の短歌
祈るよりほかに為すすべなきをまざまざと知る濡れた稲穂手に
今日の短歌
よしとせばそれなりによき日々なれどあふるるごとき劣情も消ゆ
日に二度は助けてくれと叫びたし壊れたレコーダーの如き君の問いかけ