今日の詩
アンプラグド
さぁそろそろ線を引っこ抜く時だぜ
四六時中他人と繋がってるなんて
おかしいと思わないか
モニターの向こう側には
いつわりの息遣いをした
ゾンビの群れがいるだけ
呟くようにしか喋れなくなった
上っ面の涙しか知らない
ウソとほんとがわからなくなった連中さ
さぁそろそろ線を引っこ抜く時だぜ
忘れたわけじゃないだろう
誰とも繋がってないたった一人の時があったことを
画面をじっと覗き込んで
いつとは知れない気まぐれな反応を待つうちに
孤独という幸せな時間を忘れそうになってる
思い出すんだ
暖かい笑顔や悲痛に歪んだ表情と一緒に聞こえる声の他は
みんな自分の独り言だったことを
触れ合う指や抱きしめるか細い背中とともに聞こえる声の他は
みんな自分の囁きだったことを
さぁそろそろ線を引っこ抜く時だぜ
淡い期待を引き伸ばして
絶望するチャンスを失わないうちに