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 アンプラグド
 
 さぁそろそろ線を引っこ抜く時だぜ
 四六時中他人と繋がってるなんて
 おかしいと思わないか
 
 モニターの向こう側には
 いつわりの息遣いをした
 ゾンビの群れがいるだけ
 
 呟くようにしか喋れなくなった
 上っ面の涙しか知らない
 ウソとほんとがわからなくなった連中さ
 
 さぁそろそろ線を引っこ抜く時だぜ
 忘れたわけじゃないだろう
 誰とも繋がってないたった一人の時があったことを
 
 画面をじっと覗き込んで
 いつとは知れない気まぐれな反応を待つうちに
 孤独という幸せな時間を忘れそうになってる
 
 思い出すんだ
 暖かい笑顔や悲痛に歪んだ表情と一緒に聞こえる声の他は
 みんな自分の独り言だったことを
 触れ合う指や抱きしめるか細い背中とともに聞こえる声の他は
 みんな自分の囁きだったことを
  

 さぁそろそろ線を引っこ抜く時だぜ
 淡い期待を引き伸ばして
 絶望するチャンスを失わないうちに