アレを盛る器
それはなんだっていいんです
好きなのを選べは
言葉でも
音色でも
リズムでも
動きでも
ただし
アレが入ってないといけません
上手いとか
下手とか
技術とか
気合とか
いろいろ言うけど
アレさえこもってたら
なんとでもなります
でも
その込め方は
盛り方は
誰も教えられないんです
教わるもんじゃないんです
ああだこうだといじくったら
入るってもんでもないし
何もしなくても
溢れるように
こぼれるように
盛ることもできます
一流のプロだって
四苦八苦するし
ど素人があっさり
溢れさせることもある
やってみるしかないんです
やってみたら
わかります
難しさも
あっさり加減も
苦しいっちゃ苦しいし
楽しいっちゃ楽しいよ
アレを盛る器
今日の短歌
それを持っていないと技巧派になる言葉の束への生命(いのち)の込め方
他人様(ひとさま)の心を動かそうなんて思ってもないただ呻いているだけ
決めましたぶっつけのまま姿を晒すと生きてきたのとおんなじように
丸ごとが分からないのは同じです分けて見る目に詩(うた)も牛車(ぎっしゃ)も